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「いつかはゆかし」問題が教えてくれたこと

こんばんは。今回は、世間をにぎわせている、とてもホットな「あの」話題について、少し語ってみようと思います。
10月3日、証券取引等監視委員会は、アブラハム・プライベートバンク株式会社IFA JAPAN株式会社K2 Investment株式会社に対して、行政処分の勧告を出しました。さらに、10月11日、皆さんすでにニュース等にてご存知のように、金融庁は、アブラハム・プライベートバンク株式会社に対して、6ヶ月の業務停止命令を出す方針を固めました。仕事で、投資助言会社さんとしばしばやり取りをする機会がある僕の視点から、このテーマを取り上げてみるのも面白い試みではないかなと思った次第です。

事実整理

証券取引等監視委員会の勧告を基に、アブラハム・プライベートバンク社に対する処分の事実を整理すると、以下の3点の違法行為があったようです。

  1. 金融商品取引業者と登録せず、許認可なしで金融商品を販売し手数料を受け取っていた
  2. 広告が誇大広告であった
  3. 特定顧客に対して、秘密裏に利益供与をしていた

まず1について。アブラハム社は、投資顧問契約を結んだ顧客に対して、海外ファンドの資料を提示して、そのファンドの取得契約をしていました。ここで、問題なのは、実質的にアブラハム社と一体であるとみなされるバージン諸島に設立した関連会社が、顧客の投資額に応じたリベート報酬を海外ファンド側から受け取っていたことです。金融商品取引業者ではないアブラハム社が、投資顧問業の範囲を超えて、海外ファンドを販売し報酬を受け取っていたわけです。今年5月末時点で、2,792名の顧客が海外ファンドを購入していたそうです。
次に2について。アブラハム社は、「いつかはゆかし」という投資助言サービスを提供しています。都内近郊に済んでられる方は、電車内の中刷り広告をよく目にしているかと思います。テレビCMも大々的に打ってましたね。発表によれば、この助言サービスに誇大広告があったとのことです。毎月5万円の積み立てを年10%で運用して、30年後に1億円まで増やすというスキームでしたが、アブラハム社が徴収する手数料、クレジットカード手数料、海外ファンドが徴収する手数料を無視した試算だったようです。

アブラハム社の問題に関する情報については、お仕事でお付き合いのあるこちらの方のブログが大変詳しいので、ご興味がある方は一読されてはいかがでしょうか?

 

所感

今回の問題は、個人的にとてもいい勉強になりました。歴史を振り返るまでもなく、投資詐欺(AIJ事件のような)や今回のような逸脱行為は、投資プロジェクトに関して、雨後の筍のように湧いてきます。仕事をする上で、「どこまで踏み込めるか」「信頼関係を築けるか」を見極める眼や感性を磨いていかなければならないし、そのためにはもっと経験を積まなければなりません。

 

今の仕事は、カスタマーサポート+リテール営業+法人営業+新規事業開発、と横断的にフレキシブルな仕事ができて、稟議書なしでボスの了承取れば即アクション起こせるのが一番の魅力。だけど、勢いに任せすぎると、こういう落とし穴に嵌るかもしれない。この仕事を始めるまでは、報道でこういう問題を事実として「知って」はいたけど「理解」していなかった。仕事にも慣れて自由に動き出した今、アブラハム社の処分が報道された。

 

このタイミングが僕にもたらしたインパクトは相当大きいです。有無を言わさず、今回は、「理解」までつながりました。自分は、運がいいとさえ思います。今回の問題を反面教師とすることができるからです。

市場では、誰かが勝てば誰かが負ける。全員ハッピーにはなれないけれど、最低限、自分が関わった案件の範囲内では、みんなをハッピーにしたいですね。そんなことを考えさせられました。

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